鉛筆画を中心に作品制作しています。
今回は、
「美のカケラ」を求めて
京都で出会った水滴が伝える美のカケラ
京都を訪れて「水滴」と出会った。職人の仕事には、美が満載! |
京都在住の青木敏郎先生を訪ねた後、
ひょんなことから、絵描き仲間と京都の先斗町で一杯やることになりました。
4月とはいえ、この寒さはなかなかのもの。
厚手のコートを忘れたことを悔いるのもつかの間、何と雨が。
雨を凌ぎながら、アメンボのように先斗町の狭い軒先を伝い歩いていると、
小さな骨董店の軒先に足が止まりました。
いつもの癖でヒョイと中を覗くと、
カンテラ風の灯りに照らされた棚の中に、青いガラスの何か。
何だ?
真ん丸の体に、伸びた鶴の首を生やして、
やや斜めの場所に控えめにこしらえた口のようなもの。
これかぁ!
ガラスの辞典だったか、博物館の写真だったか、
どこかで見た覚えはありましたが、実物を見るのは初めて。
友人も興味津々。
直ぐに店へと飛び込み、しばし観賞。
この水滴、少し小振りのものと、僅かに吹き跡が螺旋状に巻き付いたものの2つ。
私は早速、ご主人に頼んで、1/3ほど水をいれてもらうことに。
するとどうでしょう、
碧色のガラスが、店のほどよい光に透かされて、見事な瑠璃色に浮かびあがって来たのです。
もちろん、そのバルールもまた、なんと美しいことか(*´ω`*)
灯に照らし出された球体面に、
ガラス職人さんが吹いた時の吹き後(筋)が、
うっすらと浮かび上がりました。
製品としては、線が入ったものは2級品ですが、
私は、こちらのものを購入!
完全ではないが、職人の息吹を感じました。
昭和の時代の物は、
手作り感のある品物が多くあり、
個性的なインテリアの演出のワンポイントには、
馴染むような気がします。
最近、「鬼滅の刃」のブームも手伝って、
大正デザインの着物がが注目されているようですね。
私も、平安、江戸、と並んで、
大正は大好きです。
もう一度、初心に帰って、
掘り起こしたら、
新たな「美のカケラ」が、
ザクザク見つかるかも!
「水滴」をモチーフにして、
描いてみました。
近澤レースで購入したベルギーレース、
アンティークのゴブレット(聖杯)、
バラに「水滴」。
背景は、
今では不要となり使うことも無くなった
昭和に大活躍した、
活版印刷の印字を入れていた棚。
今回は、モノクロでしたが、
またいつか、
綺麗なブルーで描いてみたいですね。
と、
京都、早く行きたいなーーーーツ。
骨董街、一日中、散策したい!
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